FACT OR FICTION ? 
2005 / 04 / 16 
「千葉ロッテの応援団は、異様だ」

葉ロッテ・マリーンズが好調だ。2つの新球団の両方に初勝利をプレゼントしたかと思えば、楽天からは26得点も取ってアメリカでも報道された。のっけから快調に話題を提供し、成績もパ・リーグの首位である。

さて、プロ野球ファンが「千葉ロッテ」と聞いて最初に連想するのは、「応援が異様だ」ということのようだが、千葉ロッテの応援が異様だとは、全く思わない。

レンタイン監督をはじめて迎えた95年、ロッテの応援は現在のスタイルになった。アメリカ人監督への歓迎の意をこめて、メジャー流の応援や世界のサッカークラブのスタイルを取り入れたのである(なぜここで「世界のサッカー」が出てきたのかは置いておくとして)。

最近日本で良く観られる「タオル回し」による応援も、アメリカの真似をして千葉ロッテの応援団が最初にやり始めた。要するに、国際的にみればごく見慣れた応援なのであって、他の球団の応援のほうがよっぽど特異である。

だいたい今時3・3・7拍子や、ドン・ドン・ドンドンドンという明治(?)以来の1・1・3拍子にのせて、「かっとばせ」などという現代の日常では絶対使わないような言葉を連呼して応援するなんて、日本でも野球くらいのものである。どうしてあそこまでして「野球」と「ハッピ」を結び付けたがるのかも理解できない。この時代遅れ感も日本プロ野球の(確実に足を引っ張っている)特徴だ。

また良く言われることだが、ロッテの応援団は実にクリーンだ。暴力団とのつながりも無い。何かとトラブルやら暴力団の話題やらが後を絶たず、応援歌の著作権問題など起こしたりとダーティな他球団とは対象的である。

かし、千葉ロッテの応援にも問題はある。応援団の「いちげんさんお断り」的な雰囲気だ。

とにかく、手拍子などのリズムが複雑すぎる上に、種類が多すぎるのだ。マリンスタジアムの風速計の表示によって歌詞が変わる応援歌もある。マリンスタジアムのライトスタンドから野太い声しか聞こえないのは、応援が複雑すぎて子供が参加できないことも要因と言える。

白いホーム用のユニフォームに身を包んだ応援団は、ハタから見るとまるでカルト教団。多くの一般市民をライトスタンドから遠ざけている感さえある。

だが、実際にこの応援団と一緒にライトスタンドで応援した千葉ロッテファンのかたは、子供からおばちゃんまで口をそろえて「実に暖かい応援」だと言う。私自身は特別な千葉ロッテファンでもないし(好きなチームではあるのだが)、マリンスタジアムでもライトスタンドには行ったことは無いのだが、ロッテの応援団は実に評判がいいし、内野スタンドから見ていても結構心地よい。

ロ野球の鳴り物応援はウルサイと、拒絶反応を起こしているファンも多い。だが個人的には、華やかに音楽に乗せて応援すること自体は良いと思っている。実際にスタンドに行けばわかる。あの音楽やリズムに乗せ、楽しそうに観戦しているちびっこ達は、本当に多い。それに、プロ野球のようにダラダラとプレーをされたのでは、ファンも騒がずにはおれないのも、まことに納得である。

ただし、それが古臭い音楽なのではどうしようもない。どうせ騒ぐのなら、スマートな千葉ロッテの応援団に参加するのは絶対のオススメ。地元以外のファンにとっての難点は、東京駅で乗り換える京葉線のホームが遠いという点だが・・・。

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