2007 / 11 / 06
  彼の凄さは彼の先祖じゃない

校野球の秋期関東大会で、慶應義塾高(神奈川)が準優勝。決勝で同じ神奈川の横浜高に惜敗したものの、春の甲子園出場を当確にした。

ところで、今からちょっと鬱なことがある。この慶應義塾高の左腕エース・田村圭投手は、かの力道山の孫である。何が鬱かと言うと、来年の春、メディアが彼を紹介するたびに、嬉々として必ず「力道山の孫」という枕詞を付けるであろうことだ。

年の春・夏と、既に田村投手は2年生エースとして、それぞれ関東大会進出、そして県大会準決勝進出に貢献していた。そのため、神奈川県内の高校野球ファンの間ではもうお馴染みで、「力道山云々…」というのは県内ではもうクドイほど報道されてきた。これがまた全国放送・全国紙で繰り返されるかと思うと、ちょっとウンザリなのだ…。

さしずめ、田村投手の負けん気と気迫溢れる投球を、「力道山譲りの強気な…」などと形容しそうなことは、目に見えている。そうやってメディアが盛り上がることは悪いことじゃないとは思うし、本人もこれまで祖父のことは「子供の頃から聞いていて凄いと思った」「尊敬している」と言っているから、それほど嫌じゃないのかも知れないが。

そういえば、今年の夏の神奈川県大会で素晴らしい実力を魅せてくれた(出場校の多い神奈川県大会で、最後は力尽きてしまったが)東海大相模高の菅野投手は、巨人の原辰則監督の甥、つまり原監督のお父様のお孫さん。最近の野球界は往年のスター選手の血縁が活躍し始める巡り合わせなのだろうか…。

に、野球の投手の技や球種に「空手チョップ」があるワケでもない。田村投手のマウンド捌きにこそ、野球ファンとして純粋に注目しようじゃないか。

これまでの彼らのパフォーマンスを見てきた者として、慶應義塾高は、甲子園でもかなり良い野球を見せてくれる可能性が高いと予想する。怪我人などなく実力を出し切れれば、全国制覇だって夢じゃない。勝って欲しいと言いたいワケじゃないが、彼らのブルー・レッド・アンド・ブルーが、偉大なプロレスラーの影さえ薄めてしまうほどの彩りの野球を魅せてくれることを、期待しているのである。

    稲見純也 JunYa Inami


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